白の勝ち

言いたいことを忌憚なく言うコーナー

ずーるくんのBang!*3のMVの話

なんでこうなっちゃったかな〜

以下すべての文末には「※個人の感想です」がつきます

 

ABCの3段階評価をするとしたら、残念ながらC

 

ちなみに、個人的なABCの判断規準は以下の通り

A:規準を満たし、かつ期待以上
B:「MV」としてあるべき一定の規準を満たしている
C:規準を満たしていない
(件数としてはBのものが一番多くなることが予想される)

 

ひとまずざっくり言うと
「顔が映らなさすぎ」です、このMV

顔のアップがめちゃくちゃ少ないですね。(そもそも総カット数も少ないんですけど)
かつカメラに視線が向いてるカットとなると、もう片手で数えられるくらいの数にしかならないんじゃないでしょうか。
これ、シンプルだけど割と致命的な問題だと思います。「アイドルのMV」として。

 

最初の45秒間は良いMVだなと思ってました

でもそこから先は脳内がハテナマークでいっぱいです

 

特にサビが良くない。

1番サビっていう目玉ポイントでいきなりエフェクトって何ですか。
そしてそのサビの間ずっと顔に寄らない。やっと寄ったと思ったらみなみちゃん以外みんなあさってのほう向いてる。

ふつうみんなでダンスするところとかボーカルの顔映すもんじゃないの…?
サビなのにこっちの気持ちが盛り上がらない。

2番サビも似たような感想です。このMV、サビが最も情報量が少ない。

 

あとこれは本当にどうなんだと思ったのはトウマのラップパートです。
最初誰が何をどう歌ってるのかわかんなかったんですよ。ラップしてることに気づくのにすら数秒かかった。
なぜこのMVのカメラは頑なにパート担当に寄らないんでしょう。なぜCV木村昴のキャラがラップしてるということを強調しないんでしょう。
MVだから歌ってるところが見たいんですよ。なんで歌う口もとにクローズアップしてくれないんでしょう?

それだけならまだ「なんで…?」で済んでました。
しかし挙げ句の果てにこの妙に長いワンカット、パート担当のトウマの顔がばっさりフレームアウトする時間さえあります。
「安全牌はNO!」って言ってるとこ。ここがこのラップパートでいちばんキマるポイントじゃないのか!?

あと「それが俺のやり方!」のシメも暗転しててトウマの顔どころかメンバーの姿すら見えません。

ここまでくるともうわたしには理解ができません。

 

わたしのこだわりが強すぎるのか?と思って、ZOOLを知らない友人にもMVを見てもらいました。
わたしの感想はなにも伝えず、先入観のない状態で。
そんな友人の感想は以下の通りです。

◯始終、誰がどのパートを歌っているのかがわからなかった
◯サビがいきなりエフェクトなのが予想外で笑った(褒めてない)
◯ラップもあるんだと思って嬉しかったけど、誰が歌ってるのかわからなくて気が散った

そうでしょうね、という感じでした。

 

MVにおいて、先述のABCの三段階評価は以下のように言い換えられるとも思っています。

A:楽曲の魅力を十分に引き出し、アーティストのプロモーションにもなっている
B:楽曲視聴の邪魔をしていない
C:楽曲の魅力を殺している・楽曲視聴の妨げになっている

この観点から見ても、このMVはCと評価せざるを得ません。
セオリーから外れていることによる違和感だらけで気が散るんです。
そして動きやカット数の少なさにより楽曲の勢いが……完全に……失せているので……

 

Cメロではるかちゃんが歌うところとかものすごい聴かせどころ見せどころだと思うのに謎グラビア!?、とか
カットの使い回しが多すぎる(業界でいうところの「兼用カット」)、とか
兼用カットで側転するところはCメロじゃなくてアウトロとか間奏でやればいいのにな、とか
ラップパートから間奏のダンスまでカメラ固定のワンカットなの恐ろしく間延びしてる…とか
4人がひとつのフレームにおさまってバストアップでわちゃわちゃ踊ってんのすごいださいな…とか

他にもたくさんツッコミたいところあるけど、本当にキリがなくなるからやめとく……。
もはや単純な好き嫌いの問題と区別がつかなくなってきそうだし……。

でも本当に情報量は少ないですよ、このMV。

 

ここからは想像なんですけど、既存のいわゆるMVってやつをなんにも参考にしてないんじゃないか?と思いました。
ZOOLだったらLDHのアーティストが雰囲気近いと思うんで、そういうの参考にしたらこうはならなかったんじゃないかと思うんですが……ラッパーとパフォーマーってまんまLDHなのに……。

↑参考にらんぺ

 

アニメーターの友人いわく「MVって、テレビアニメとは全然作り方が違うと思うから、MVらしいMVをアニメ制作会社に作れって言うのは割と酷だと思う」だそうです。
でも、もし仮に、制作会社(今回はufotableですね)に丸投げした結果がこれですと言うなら、それはもう企画からして見直すべきと思います。それなりにノウハウのあるひとに監督をさせるなり、発注(バンナム)側が指示や監修をすべきでは? 本当に「MV」を作る気があるのなら。

まあ想像なんで、これ以上言うのはやめとくけど……

 

 

も〜〜〜正直ほんとにがっかりです。

もう丸4年やってて、5年目にも入っているのに、いまだに「C水準:MVの体をなしていない」ものを出してくる。
ず〜〜〜っとCしか持ってこないっていうなら「こんなもんだな」ってまだ納得できるんですけど、比較的初期のものでもAを出していたという実績があるからまたムカつくんですよ(具体的に言うとレオパなんですけど)。
なんでこうもクオリティに差が出るのか?もう予算どうこうの問題じゃないよね?
(こうなるとやっぱり制作会社に丸投げなのでは?という疑念がわく)

Aのものを持ってこいとは言いません。
安定的にB水準のものを作ってほしいんです。

1年目2年目の話じゃないから。もう5年目だから。
しかも版元がバンナム。金持ってないとは言わせない。

 

広告をどかんと出すのはいいけど、内容が伴わなければその広告の意味もないです。
せっかく興味持ってくれたお客さんだっているんだから、そのひとたちの心をがっちりつかむものを作ってほしいな……。

欲を言うなら、それがわたしの心をがっちりつかむものでもあってほしいという気持ち。

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